「いちこう」ってこんなとこ。

◆定時制だけの学校◆
「いちこう」「豊橋市立豊橋高校」の愛称です。でも、あまり知られていないようです。時々「そんな学校あったの?」って言われたりします。一つには、「いちこう」が定時制課程だけの学校ということがあるのでしょう。入試なども全日制高校とは全く別日程で行われていますので、入試の時になかなか他の高校と並んで語られることが少ないということがどうやら大きいようです。

◆80年を越える歴史◆
でも、「いちこう」の歴史は決して浅くはありません。創設は昭和2年です。働きながら学ぶ青少年のために「夜間課程の豊橋市立商業専修学校」として設立されました。その後の移転や改編を経て現在まで続いています。「いちこう」の歴史の詳しくは、本校の歩みのページを参照してもらえるとわかります。古い写真もアルバムなどから読み込んで紹介してありますから、在校生や同窓生の方が見ても楽しめるかもしれません。

◆昼間部と夜間部◆
さて、今の「いちこう」は「昼間部(ちゅうかんぶ)」と「夜間部(やかんぶ)」からなっています。定時制というと「夜間部」がすぐに思いつくのですが「いちこう」には「昼間部」もあります。簡単に言えば、全日制が1日に6時間授業で3年間で卒業するのに対して、定時制である昼間部、夜間部とも同様に1日4時間の授業で、4年間で卒業するのが基本です。時間帯などについては詳しくはそれぞれのページを参考にしてください。

◆3年で卒業できる◆
定時制は4年間で卒業するのが基本ですが、3年間で卒業する制度(通称「3卒(さんそつ)」)もあり、本校では昼間部、夜間部に限らず3年で卒業する生徒が増えています。簡単にいうと、4年生で勉強する単位を通信制高校で勉強したり、学校が認定する特別な講座で勉強したりすることによって単位を修得して卒業するというしくみです。単位制の導入を機に特設講座を開講し、校内の講座だけで3卒が可能になりました。詳しくは、「単位制と3卒について」のページを参考にして下さい。

◆学年制をベースとした単位制◆
平成12年度から「いちこう」単位制(たんいせい)を導入しています。単位制高校というと無学年制というのが頭に浮かびます。多様な選択科目を設置し生徒一人ひとりの興味や関心、進路指導に対応できるという利点があります。本校では、学習指導・生活指導をいっそう効果的に指導するために、学年制を基盤とした単位制を取り入れています。学年制の定時制高校では、原則としてその学年で学ぶ全ての科目を修得しないと進級できませんが、本校の場合は未修得の科目があっても、修得した単位は全て認定され、一定の単位があれば進級が認められます(ただし、卒業までには必要な単位数を修得しなければなりません)。詳しくは「単位制と3卒について」のページを参考にしてください。

◆補助が出ています◆
定時制はもともと働きながら学ぶ青少年のために設立されたという背景から、補助が出ています。働きながら学校に通ってきている生徒に教科書代の補助が出ています。年間に定められた日数以上働くことにより、アルバイトやパートであっても補助が受けられます。('12/06/14)